FP有賀です。
AFPの費用はいくら?
AFPの手間はどのくらい?
といった疑問に答えます。
AFPの費用
- 取得「時」 68,700円~
- 取得「後」 14,475円~/年
2003年にAFPを取得し、現在CFPを持っているの実体験を元に書いています。
AFPの取得「時」の費用は「68,700円~」
AFPの取得「時」の費用は、合計68,700円~。
内訳は、次の3つです。
- 受験料:8,700円
- AFP認定研修:50,000円~
- 入会金:10,000円
AFP取得「時」に最も費用と手間がかかるのが「AFP認定研修」です(詳しくは後で)。
では、AFPの取得「時」の費用と手間について見ていきましょう!
(1)受験料
受験料:8,700円(内訳:学科試験4,200円、実技試験4,500円)
FP2級の受験料と同じです。
えっ?何で?
実は、AFP試験という試験はなくて、AFPになるには、「FP2級合格+AFP認定研修」が必要です。
だから、FP2級試験を受験して合格→AFP認定研修という流れになります。
ということで、AFPになるためのには、FP2級の受験料(もちろんFP2級に合格)が必要です。
(2)AFP認定研修
AFP認定研修:50,000円~
主流は50,000円~100,000円くらいです。
AFP認定研修の費用が大きい!
AFP取得「時」の最大の費用と手間です。
AFPは独学で取れない
AFP認定研修は、FP協会が指定する通信教育(や通学教育)で受講することができます。
AFPになるには、AFP認定研修を必ず受講する必要があります。
だからAFPを取るのに、完全に独学ということはできません。
あまり知られていないけど、実はFPの通信教育は、ほとんどがAFP認定研修を兼ねています!
重要なのでもう一度言います!
あまり知られていないけど、実はFPの通信教育は、ほとんどがAFP認定研修を兼ねています!
例えば、下記が書いてあれば、間違いなくAFP認定研修です。
- FP2級が取れる!AFPも取れる!
- FP2級の受験資格が得られる
- FP協会の認定教育機関
- FP協会の認定講座
- 提案書
上記の記述のあるFPの通信教育を受講すると自動的にAFP認定研修を受講したこととなります。
提案書の作成が最大の手間
AFP認定研修となっているFPの通信教育は、たいてい4点がセットになっています。
- 講義(動画)
- テキスト
- 問題集
- 「提案書」
講義(動画)、テキスト、問題集は、FP2級試験に合格するよう作られています。
AFP認定研修のポイントは、「提案書」がセットになっているところ!
なんで提案書があるかというと、「AFP認定研修=提案書の作成」だからです。
んで、一番、手間がかかるのが「提案書」の作成です。
提案書って何?
提案書とは、ファイナンシャル・プランをまとめたレポートのこと。
簡単に言うと、提案書では、次の5つを行います。
- キャッシュフロー表(改善前)の作成
- 問題点の洗い出し
- 改善策の提案
- キャッシュフロー表(改善後)の作成
- 提案書の作成
これらを文章や表で取りまとめます。
提案書で作成する表は、主に3つ。
- ライフイベント表 ←出産、入学、住宅購入など家族のイベントを書いた表
- 貸借対照表 ←資産(預金、株式、土地など)と負債(住宅ローンなど)の時価を表した表
- キャッシュフロー表 ←年間の収入、支出、金融資産を時系列で表した表
提案書の作成は早くて2日かかる
提案書の作成は、自宅で、一人で行います。
スケジュールは、こんな感じです。
<1日目>
AFP認定研修の課題として与えられた家族の希望(3年後に車を買いたい、5年後にマンションを買いたい、子供は大学まで行かせたい…)をリストアップして、現在の「ライフイベント表」「貸借対照表」「キャッシュフロー表」を作成します。
だいたい、子が大学生の時に、赤字転落、あるいは、資金が底をついたり、老後は、借金が拡大するというお先真っ暗な家族です。
指摘する問題点をピックアップします。
ここまでで1日。
<2日目>
2日目は、問題点の解決策(マンションの買う時期や価格の変更、生命保険料の削減、資産運用の提案…)を練ります。
どのくらい削減できるか、削減しなければいけないのか、具体的な商品なども見ながら、現実的な解決策を探る。
こだわると時間がかかります。
解決策を実施した「キャッシュフロー表」を作成。
仮に100歳まで生きても資金が枯渇しませんよ!みたいな感じです。
だから、提案書は20~30ページくらいになります。
各種の表を作成し、問題点を洗い出して、対策を提案して、まーまー時間がかかります。
2日で完成すれば、早い方。
土日2回分で4日かかるかも。
もしかしたら6日くらいかかるかもしれません。
正直「提案書」作りはかなりかなり手間がかかります。
(3)入会金
入会金:10,000円
FP協会に入るための費用。必ず発生します。
「AFPになる=FP協会の会員」になるということです。
だから、FP協会の会員になるための入会金が必要です。
AFP取得「後」の費用は「14,475円~/年」
AFPの取得「後」の費用は、合計14,475円~/年。
内訳は、次の2つです。
- 年会費:12,000円/年
- 継続教育:2,475円~/年
AFP取得「後」に最も費用がかかるのが「年会費」です(詳しくは後で)。
AFP取得「後」に最も手間がかかるのが「継続教育」です(詳しくは後で)。
では、AFPの取得「後」の費用と手間について見ていきましょう!
(1)年会費
年会費:12,000円/年
FP協会の会員としての費用。
毎年、銀行口座から引き落としされます。
「AFPになる=FP協会の会員」になるということです。
年会費は、AFPを辞めるまでずっと発生します。
重要なので、もう一度!
年会費は、AFPを辞めるまでずっと発生します。
だから、AFPを取得「時」の費用や手間に注意が行きがちだけど、AFPを取得「後」の費用にもしっかりFPとして気をくばりたいですね。
取得「後」の最大の費用は年会費12,000円/年です!
(2)継続教育
継続教育:2,475円~/年
AFP(もちろんCFPも)には、継続教育が義務付けられています。
継続教育って何?
簡単に言うと、「AFPなら2年間で15時間(=15単位)勉強してね!そしたらAFPを名乗り続けてもOK」ってこと。
だから、継続教育をやらないとAFPと名乗れません。
具体的には、下記などが継続教育の対象になっています。
「FPジャーナル継続教育テスト」:FP協会の会員向けFP雑誌「FPジャーナル」に付いている継続教育テストを解いて合格する
「スタディグループ(SG)」:地域のFPの勉強会に参加する
など
「スタディグループ(SG)」などは、勉強会の時間がそのまま継続教育の時間数(単位数)になります。
だから、2時間のスタディグループ(SG)の勉強会に参加すれば2単位ということです。
最も利用者が多い「FPジャーナル継続教育テスト」だと、テストに合格すると3単位とれます。
ちなみにテストの費用は、1回分990円。
1回分解くのに真剣にやると2時間くらいかかります。
具体例
「FPジャーナル継続教育テスト」だけで、AFPの継続教育を達成する例。
- 費用:990円×5回分=4,950円/2年=2,475円/年
- 手間:2時間×5回分=10時間
「FPジャーナル継続教育テスト」だけで、AFPの継続教育を達成するには、5回分※解いて、合格する必要があります。
※15単位÷3単位=5回
小学生の時の夏休みの宿題と同じですね!
継続教育も計画的に進めればよいのですが…2年間の期限の最終日に取り組むと大変です。
AFP費用と手間まとめ
AFPの費用
- 取得「時」 68,700円~
- 取得「後」 14,475円~/年
AFPは、FP2級と比べて費用も手間もかかります。
AFP取得「時」の費用と手間は「AFP認定研修」!
AFP取得「後」の費用は「年会費」、手間は「継続教育」!