FP有賀です。
FP1級は独学できる?
FP1級の勉強方法は?
ケース別のFP1級の勉強法は?
といった疑問に答えます。
<結論>
FP1級は独学できる
独学するには勉強方法が大切
FP1級の受験生を多数見ているFP有賀が解説します。
FP1級の独学は無理じゃない(でも難関です)
FP1級の独学は、無理ではありません。
でも難関です。
テキストと問題集を準備して、合格に向けて勉強するには、独学しかない。
通信教育も基本は、独学だし、FP試験に限らず、合格した後も、FPの勉強をするのは、独学です。
合格するには、自分で学ぶしかない。
FP1級独学の勉強方法「5選」
独学でFP1級の合格を目指す勉強方法を紹介します。
主に、FP1級(学科)試験の勉強方法を中心に記述しますが、FP1級(実技)試験も勉強方法の考え方も後述します。
<FP1級独学の勉強方法「5選」>
- FP1級独学の勉強方法1(問題集での勉強方法)
- FP1級独学の勉強方法2(勉強計画の立て方)
- FP1級独学の勉強方法3(~1回転目の勉強方法)
- FP1級独学の勉強方法4(2回転目~の勉強方法)
- FP1級独学の勉強方法5(過去問の勉強方法)
FP1級独学の勉強方法1(問題集での勉強方法)
FP1級の独学は、問題集で勉強するのが有効です。
FP1級の独学はアウトプット中心の勉強方法がベスト!
FP1級を独学で合格するには、テキストを読むインプットではなく、問題集を解くアプトプットを中心にするのがベストです!
例えば、初めて自転車に乗るとき、いくら本を読んでインプットしても自転車には乗れません。
実際に自転車にまたがってペダルをこぐアウトプットが大切です!
何回も何回も練習するから自転車に乗れるようになるのです!
FP1級の独学も同じです。
テキストを読んもFP1級は合格しません。
FP1級に合格するには、問題集を解くしかありません。
FP1級を独学で勉強していると、テキストを読むインプットが多くなりがちです。
テキストを読んで分かったつもりでも、問題が解けないことは、よくあります。
否、ほとんどFP1級の解けないでしょう。
なぜなら、「分かる」と「解ける」には、大きな差があるからです。
分かっているけど、解けない状態です。
「分かる」と「解ける」の差を埋めるのは、問題集しかありません。
問題集を解いて、初めてFP1級の試験問題が解けるようになります。
FP1級試験の合格に大切なのは、問題集を解くアウトプットです。←断言します!
テキストを読む時間は、最小限にとどめ、問題集を解く時間を意識的に確保してくださいね。
問題集はすぐやる
FP1級のテキストを読んで、すぐに問題集をやるのが最高の勉強法です。
独学では「テキストを読む → 問題集を解く」をワンセットで進めていきましょう!
FPで学ぶ6分野の全部をテキストで一通り読み終わってから、問題集に取り掛かると、テキストの最初の方は、完全に忘れています。
だから、テキストでインプットしたことは、すぐに問題集でアウトプットしておきましょう!
すぐに問題集にとりかかることで、記憶に残すとこができます。
<問題集はすぐやる>
- 朝の通勤時間にテキストで勉強 → ランチタイムに朝勉強したことを問題集で解く
- 夜寝る前にテキストで勉強 → 朝起きたら夜勉強したことを問題集で解く
- 平日にテキストで勉強 → 土日に問題集を解く
- 平日に問題集を解く → 土日のもう一度問題集を解く
応用編でアウトプットもあり
FP1級(学科)試験は、基礎編と応用編に分かれています。
文字が多い基礎編で学ぶ → 計算が多い応用編で解く → より深い理解となる
例えば、基礎編で公的年金について学んだら、応用編の公的年金の問題を解くのが効果的な独学の勉強方法です。
学習期間は2分割
FP1級(学科)試験の合格までの勉強時間は3~4カ月です。
学習計画は、時期を2つに分けましょう。
- 前半(~1回転目):今日から試験1カ月半前まで
- 後半(2回転目~):試験1カ月半前から試験日まで
<(1)前半(~1回転目)>
今日から試験1カ月半前までは、テキストと問題集を1回転させる(テキストを1回読んで、問題集を1回解く)ことを目指します。
一通り全部学んだという状態に持ってくるのが目標です。
<(2)後半(2回転目~)>
試験1カ月半前から試験日までは、問題集を2回転、3回転…と回転数を上げる時期です。
一通り学んだことを問題集で確実に解答ができ、過去問が解ける状態に持ってくるのが目標です。
FP1級の試験日前日に、ギリギリ1回転目が終わったみたいな状態では、合格しません。
どんなに遅くても、試験1カ月半前には、1回転目が終わって、2回転目に入っていきましょう!
逆に、スタートが早ければ、試験1カ月半前ではなく、試験2カ月前、3カ月前に1回転目が終われば、かなり余裕をもって2回転目、3回転目をこなすことができますね!
FP1級の試験直前に頑張るんじゃなくて、1日でも早くスタートすれば、独学で勉強する上で確実に有利に働きます。
FP1級の独学でのインプットとアウトプットの割合
FP1級の独学でのインプットとアウトプットの割合の目安はこんな感じ。
テキストを読むインプットの時間が少なくてちょっと驚いたかもしれません。
FP1級に独学で合格するには、できるだけ問題集を解くアウトプットを意識して多く取ることが重要です。
- 1回転目は、インプットの時間とアウトプットの時間は同じくらい。
- 2回転目は、問題集を解いて、間違えた(分からなかった)ら、テキストに戻る感じ。
- 3回転目以降は、問題集だけをバリバリ解いて、テキストは、ほとんど使わない感じ。
アウトプットの割合を多くするのがFP1級に合格する独学の勉強方法です。
FP1級独学の勉強方法2(勉強計画の立て方)
FP1級の独学は、勉強計画を立てるのが大切です。
計画は1/3は余裕を持たせる
独学では、計画が大切です。
計画を立てるのも、実行するのも、修正するのも自分しかいません。
計画こそが独学でのFP1級に合格するために重要です。
月曜日から日曜日までびっしり勉強の予定が入っている計画は、絶対に予定通りにいきません。
急な仕事や家庭の用事が入ったりします。
しかも、最悪のタイミングで…
だから、3分の1は、余裕をもたせておきましょう!
余裕を持たせることで、計画通りに進まなかった場合、やり残した分を確実に消化することができますよ。
<余裕日にやること>
- 計画でやり残した分を消化する
- テキストの復習をする
- 問題集をもう一度解く
- FP試験勉強以外のことをする
土日は余裕日にする
余裕日があるFP1級の独学での勉強計画は、こんな感じです。
<勉強計画>
- 余裕なしプラン
- 日余裕プラン
- 土余裕プラン
- 土日余裕プラン
・余裕なしプラン
月曜日~日曜日まで全部に勉強の予定を入れる。
確実に破綻します。
全部に勉強の予定を入れるのは、やめましょう。
・日余裕プラン
月曜日~土曜日まで勉強の予定を入れて日曜日に余裕日を取る。
平日が忙しい人に、現実的なパターン。
平日に勉強しないと、土曜日にしわ寄せがきて、日曜日は余裕日どころではなくなります。
日曜日しか余裕日がないので、日曜日の余裕日を確保することと、平日にいかに勉強できるかがカギです。
できれば、土曜日の計画は、午前中だけにして、土曜日の午後と日曜日は余裕日にしたいですね!
・土余裕プラン
平日の月曜日~金曜日まで勉強の予定を入れて土曜日に余裕日を取る。日曜日はFP試験以外の家族の用事や趣味の時間を取る。
家族や趣味にも忙しい人に、現実的なプラン。
FP試験以外の用事も計画に入れておくと、勉強の計画が進みやすくなります。
もちろん、FP1級試験が近づけば、日曜日も勉強時間に充てていきましょう!
・土日余裕プラン
平日の月曜日~金曜日まで勉強の予定を入れて土曜日と日曜日に余裕日を取る。
最もFP1級試験に合格しやすい計画です。
1週間の予定を平日の5日で消化するように計画し、土日は余裕日にします。
余裕日があれば、平日に計画通りに進まなくても、土日があれば、確実に挽回することができますね!
もし、平日に計画通り進めば、土日は、テキストの復習をしたり、問題集をもう一度解いたりする時間に充てられるので、合格の可能性は格段に高まります!
土日余裕プランは、FP1級を独学で合格できる可能性が高いプランです!
1週間で1分野進め
FP1級(学科)試験まで3カ月あるから、独学でも楽勝かな~みたいな考えは、甘いです。
しっかり、割り振りをすることが大切!
1回転目(テキストを1回読む、問題集を1回解く)は、1週間で1分野攻略が目安です。
予定通りいけば、FPで学ぶ6分野を6週間(1カ月半)で攻略することになりますね。
ってことは…
- 1週間で1分野ペースだと、1カ月半。
- 少し余裕を持たせると、2カ月。
- 2週間で1分野ペースだと、3カ月。
そう!急ぎましょう!
1日単位までやることを落とし込む
ザクっとした予定では、達成しそうなのか?遅れているのか?あとどのくらいやればいいのか?見えません。
だから、1日単位までやることを具体的に分解していきましょう。
例えば、1週間で1分野ペースを学習する計画を立てるなら、1日当たりのやるべきテキストのページ数を割り出しましょう。
もし、FP1級のテキストが600ページ(目次とかを除いてだいたいこのくらい)で、平日5日で勉強し、土日2日は余裕日にとるなら…
テキスト600ページ÷6分野=1分野100ページ
1分野100ページ÷5日=1日20ページ
1日20ページ進めば終わる。
1日20ページ進まなければ終わらない。
具体的です。
だから独学でも達成することができます。
1日単位まで落とし込めば、やるべきテキストのページ数が見えてきます。
後は、20ページ前後の区切りがいいところで区切ってあげれば、1週間の1日単位の計画が出来上がりますね。
テキストで学んだことをすぐに問題集で解けるように問題集のページ数をも1日単位で落とし込んでいきましょう。
土日に余裕日をとってあるので、想定外のこと(勉強が進まなかった、急な仕事、飲み会、家庭の事情…)が起きても計画通りに、翌週は新しい分野に確実に入れるようになりますね!←ここが大切!
FP1級を独学するには、1日単位までやることを自分で落とし込むことが重要ですよ!
とりあえず1週間で1分野の攻略ができるか見てみる
1週間で1分野と言ったけど、当然、個人差があります。分野別に得手不得手もあります。
とりあえず1週間だけやってみて、どのくらい進んだか(進みそうか)見てみるのがいいですね。
予想以上に時間がかかりそうなら、2週間で1分野とかにペースダウンするものありです。
やってみないと分かりません!
とりあえずやってみることが大切です!
FP1級独学の勉強方法3(~1回転目の勉強方法)
FP1級(学科)試験の独学で最も大変な、1回転目の勉強方法を紹介します。
小目標をクリアする
FP試験は、6分野から出題されるから、結構、量が多いです!
<FPで学ぶ6分野>
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
正直、1回転目が一番キツイ!
ホントに。
FP1級を独学で1回転目ができれば、かなり合格が近づきます。
では、どーしたら1回転目ができるかというと、1日で終わるくらいの小さい目標を立て、毎日、小目標を攻略するのが成功のコツです。
<目標>
- 大目標:6週間でFP6分野攻略
- 中目標:1週間で1分野を攻略
- 小目標:1日で15ページ攻略
大目標だけを目指すと、全然終わる気がしません。
それだけ、FPで学習する範囲は広いのです。
途中で心が折れます。
だから、独学するなら1日で終わるくらいの小目標を1つ1つ攻略していきましょう!
1日終わったら「1つの小目標が達成できた!やった~!」という気持ちが勉強を継続できる仕組みですよ!
テキストだけを何回も読むな
FP1級のテキストをいくら読んでも、独学では合格しません。
なぜなら、読んでも忘れて記憶に残らないからです。
例えば、テキストに「本特例の適用要件は、次の3つである・・・」と書いてあったとしても実際のFP試験形式に慣れないと解答できません。
独学での正しいテキストの使い方は、「要件が3つあるんだ~。この数字が聞かれそうだな!」と要点を知り、知識を整理するのに使うのが正しい勉強方法です。
決して、テキストで覚えようとしてはいけませんよ。
問題集を中心に勉強していきましょう。
分かるまで調べるな
FP1級で学ぶことを分かるまで調べているとムダに時間を浪費するので、独学では合格しません。
FPの勉強でありがち。
FPは6分野を広く薄く(まーまー濃く)学びます。
だから、知らないことがたくさん出てきます。
ちょっとの寄り道はいいけど、寄り道ばかりだとまずい。
- 「知らない言葉があったから検索してみよっ!」
- 「テキストには、要件は3つって書いてあるけど、調べてみると全部で5つあるんだ~」
- 「テキストとウェブサイトで要件の数字が違うぞ…(検索したウェブサイトが古い情報ってことはよくあります)」
- 「問題集にあるこの問題、テキストに載っていないから調べてみよう」
みたいなことが続発します。
独学では、知らないこと(分からないこと)は自分で調べるしかありません。
だけど、知らないことを「分かるまで」調べていては時間切れとなり、最後まで終わりません。
調べている時間は「お勉強」している感じがでるんだけど、1点も点数は増えません。
スピード感をもって勉強するのが正しい独学での勉強方法です。
ともかく1回転させる!
1回転目が、一番時間がかかります。
独学では、学習のペース配分は自分で決めていきます。
テキストを何回も読んだり、分かるまで調べたりする時間が長すぎると、1回転できません。
テキストに時間を取られすぎると、問題集を解く時間が減ってしまいます。
だから、テキストは、最小限に留めて、ともかく問題集を解く!
まずは、1回転させてください!
大切なのでもう一度いいますよ。
まずは、1回転させてください!
FP1級独学の勉強方法4(2回転目~の勉強方法)
FP1級(学科)試験の独学での2回転目以降の勉強方法を紹介します。
2~3回転目は全問題を解く
忘れるのは、早いもの。
1回転目にやったはずなのに、忘れています。
だから、2回転目は、1回転目に不正解の問題だけをやるのではなく、正解した問題も、不正解だった問題も全部解きましょう。
同じ問題を解いたっていい!
だって忘れているんだもん。
問題集の問題を覚えるつもりでやっていこう!
弱点対策
2回転目、3回転目からが本当の独学での勉強です。
1回転目では、全体が見えないなか勉強していた点が、2回転目では線に、3回転目には面になります。
バラバラだった知識がつながっていく感じになるのが2回転目、3回転目です。
自分の間違えやすい場所、うろ覚えなところが明確になってくるでしょう。
間違やすいところは、テキストに書き込んだり、メモ帳にまとめたり、写真を撮ってスマホの待ち受けにして必ずつぶしていく勉強法が効果的ですね。
最低3回転は問題集を解いてFP1級試験に臨みましょう!
問題集は何回やってもOK
問題集は、4回転目~エンドレスです。
時間のある限り、問題集を何回も解きましょう!
FP1級の試験直前は、問題集をひたすら繰り返す。
量質転換。同じ問題を何回も解いて、解説まで覚えるくらいまでやり込みましょう。
計算問題なら、問題を見た瞬間に計算式を書き始めるくらいまで習熟させます。
4回転目以上できればFP1級の独学での合格は近い!
FP1級独学の勉強方法5(過去問の勉強方法)
FP1級(学科)試験の独学での過去問の勉強方法を紹介します。
過去問は問題集ができてからやる
FP1級の問題集ができないのに、FP1級の過去問をやってはいけません。
掛け算の九九(くく)を覚えていないに、掛け算の過去問を解くようなものです。
時間の無駄です。
FP1級の問題集が独学である程度、できるようになったら、直近の過去問を解きましょう。←ここ大切!
過去問をやる意味は3つ
FP1級の過去問をやって、過去問を覚えるみたいな勉強法は、効率が悪いです。
FP1級の過去問をやる意味は3つです。
<過去問をやる3つの意味>
- FP1級の出題形式に慣れる
- FP1級の試験時間内に終わるか確かめる
- FP1級の独学での弱点を把握する
1つ目は、FP1級(学科)試験の出題形式(基礎編:四択問題、応用編:穴埋め問題、計算問題)に慣れることです。
過去問を解いてテキストや問題集で学んだことが活かせるようにしておきましょう!
2つ目は、FP1級(学科)試験の試験時間(基礎編:150分、応用編:150分)で解き終わるか確かめることです。
基礎編は150分÷50問=1問3分で解かないといけません。
本番で時間切れになると相当まずいので、時間内に問題を全部解ききれるか、時間を計って解いておきましょう。
3つ目は、FP1級の独学での弱点を把握することです。
問題集では解けたけど、実際の試験では解けないこともあります。
できると思っていたことが、意外にできないこともあります。
なぜ、過去問で失点したのか、弱点を把握して、本番までに仕上げていきましょう!
過去問は直近1~3回分でOK
FP1級試験の過去問で正しくても、次回の試験では、正しくないことも多いです。
なぜならFPで学ぶ6分野は、税制改正、制度変更が頻繁にあるからです。
だから、過去の試験で正しかったことを正確に覚えても、次の試験で確実に間違えることもあります。
しかも、FP1級試験では改正を狙ってきます!
過去すぎる過去問は、「次回の試験で正しいか分からない」ので解かない。
FP1級の過去問を独学で解くなら、直近1~3回分ぐらいがベストな勉強方法ですよ。
FP1級タイプ別の独学勉強法「5選」
タイプ別にFP1級の独学での勉強法を紹介します。
自分のタイプにあった勉強法を確認していきましょう。
<FP1級タイプ別の独学勉強法「5選」>
- FP2級合格後すぐFP1級(学科)試験を受験する人向け独学勉強法
- FP2級合格から数年経ってからFP1級(学科)試験を受験する人向け独学勉強法
- FP1級(学科)試験「基礎編」が悪かった人向け独学勉強法
- FP1級(学科)試験「応用編」が悪かった人向け独学勉強法
- 初めてFP1級(実技)試験を受験する人向け独学勉強法
FP2級合格後すぐFP1級(学科)試験を受験する人向け独学勉強法
FP2級合格後すぐFP1級(学科)試験を受験する人は、もっとも勉強しやすいです!
なぜなら、FP2級で勉強したことをベースに、知識の深堀りと拡大がしやすいからです。
FP2級とFP1級(学科)試験の違い
FP2級の学科試験とFP1級(学科)試験の基礎編は、同じ4択。
だけど、当然、FP1級の方が、問題文も選択肢の長くなります。細かい論点を聞いてきます。
FP2級の実技試験は、○×問題、語群選択問題、計算問題です。
○×問題、語群選択問題は、事実上2択や3択問題。
計算問題も答えだけを書かせる問題です。
一方、FP1級(学科)試験の応用編は、穴埋め問題、計算問題です。
完全に筆記試験です。
穴埋め問題は、しっかりと語句や数字を書かないといけないし、計算問題は、計算過程を書かせる問題もあります。
あやふやな状態では、FP1級(学科)試験に合格できないことを意味しています。
しかも、確実に難易度がアップします。
だから、深い知識、より広い知識が問われるということ。
知識の深掘り
知識の深堀をしていきたいのは、FP2級では聞かれない問題だけど、FP1級では出題されるもう一歩踏み込んだ問題です。
例えば、「不動産分野の最大建築面積、最大延べ面積の計算」では、FP2級では、2つの土地に1つの道路が面した問題しか出題されないんだけど、FP1級では、遠くにある道路が影響する問題など「も」出題される。
つまり、深い知識が必要となるということです。
FP2級では、聞かれなかったより細かい知識をFP1級では聞いてきます。
FP2級の復習をしながら、FP1級の深堀りをしよう。
知識の拡大
FP2級とFP1級は、重複する部分も多いけど、FP1級では新たに学習する項目も増えます。
例えば、タックスプランニングでは、FP2級は、所得税と法人税が中心だったけど、FP1級では、法人税の申告調整の詳しい処理「も」出題される。
ほかにも、「相続・事業承継/株式等の財産評価」では、FP2級は、上場株式の評価額が中心だけど、FP1級では、非上場株式の評価額や具体的に計算させる問題「も」出題されます。
学習する範囲が広がるので、新たな知識拡大が必要です。
FP2級の知識がホットなうちに、FP2級の復習をしながらFP1級に取り組み、知識の深堀りと拡大をしながら勉強するのがいい方法です。
FP2級合格から数年経ってからFP1級(学科)試験を受験する人向け独学勉強法
FP2級合格から数年経ってFP1級(学科)試験を受験する人が、すぐに気が付くことがあります。
それは。。。
学習量が多い(かなり忘れている)!!!ということです。
年金、保険、金融、税金、不動産、相続とFPは、6分野を広く薄く(まーまー濃く)学びます。
老齢基礎年金を勉強したら、次は、投資信託の運用手法を勉強して、公正証書遺言を勉強するみたいな感じで、怒涛の勢いで6分野を駆け巡ります。
だから、FP1級の学習する量の多さに、圧倒されます。
そして、FP2級で学んだことをすっかり忘れていることに、ショックを受けます。
量の多い勉強をする方法は3つです!
勉強体制を作る
1年以上、試験勉強や資格取得(FP試験に関わらず)をしていない人は、要注意です!
まだ、勉強体制が整っていないということです。
運動していないお父さんが、子供の運動会で全速力で走ると…
ずっこけてケガをします。
だから、全速力で走る前に軽く走ってウオーミングアップしましょう。
そーすると、走る(走っていたころの)感覚を思い出せます。
FP試験も同じ。
試験勉強をしていない人が、全力で勉強を始めると…
覚えられない、すぐ忘れる、勉強すると疲れる、集中力が続かないということが必ず起きます。
だから、少しずつ勉強する体制を整えていきましょう。
まずは、テキストを開く、問題集を解くという勉強する体制をつくっていきます。
あんまり進まないけど、今は、ウオーミングアップ中なんだ~ってことが分かるだけで、だいぶ楽になりますよ。
得意分野
FPは、6分野あるから、1分野くらいは、得意な分野(好きな分野、興味がある分野)があるはずです。
まずは、得意分野から勉強をしてみるといいですね!
例えば、金融資産運用が得意なら、金融資産運用から始めるのがスムーズです。
1分野が攻略できれば、勉強する量もどのくらいか感覚もつかめますね。
得意じゃない未知の分野は、どう攻略すればいいのか?
未知の分野は、勉強が大変なので、進むのが遅いです。
未知の分野ばかりやっていると疲れてしまいます。
だから、得意分野と全く知らない未知の分野の2つ組み合わせて勉強するのもいい勉強方法です。
例えば、金融資産運用が得意だけど、不動産がまったく知らいない分野であれば、金融資産運用と不動産を同時に進めます。
未知の分野の不動産は、時間がかかるけど、得意分野の金融資産運用は、時間がかからない。
未知の分野で疲れたら、得意分野で気分転換するといいですね!
完璧を目指さない
真面目な人は注意してください。
完璧を目指すと落ちます。
<完璧を目指す人の特徴>
- テキストを完璧に覚えよう
- テキストにないことまで手書きで加えておこう
- 実務ではどうなっているか知っておこう
- 似ている用語の違いは何か調べておこう
- 例外や特例まで網羅しておこう
自分の興味の赴くままに「お勉強」をしてしまいがちです。
本人は、勉強しているつもりで、まったく気が付いていないが、FP試験に出ないことを勉強しても合格しません。
せっかくの努力がもったいない。
しかも、FP試験にまったくでないことに時間を使ってしまい、FP試験にでるところを勉強する時間が少なくなってしまっているのです。
せっかくの時間がもったいない。
完璧を目指しがちな人は、「ネットで検索するなら1分以内」「一番上のサイトだけを見る」と決めてやりましょう。
楽しい「お勉強」の時間はあっという間に過ぎていきます。
合格するために、貴重な時間を使いましょう。
FP1級(学科)試験「基礎編」が悪かった人向け独学勉強法
FP1級(学科)試験に落ちた人の勉強方法。
FP1級(学科)試験は、「基礎編」と「応用編」があります。
FP1級(学科)試験の「基礎編(100点満点)」+「応用編(100点満点)」=120点以上(200点満点)で合格です!
まずは、「基礎編」から見ていこう!
FP1級(学科)試験の「基礎編」が40点以上の場合
FP1級(学科)試験の「基礎編」が40点以上で落ちた場合、学習方法は、間違っていない。
各分野1問取れば、12点アップするので合格が見えてきます。
勉強方法は2つ。
1つ目は、弱点強化。
6分野のうち、1分野の得点率が40%以下となっている分野を重点的に強化しよう。
点数が取れていないということは、点数が伸びる余地がたっぷりあるということです。
2つ目は、問題集中心の学習。
テキストは、ひととおり読んでいるだろうから、問題集を必死に取り組んでほしい。
特に、計算問題。
計算問題は、わからないと4択のどれかに「えいやー」って付けるしかない=落ちる。
同じ問題を覚えるまで何度も解こう。
FP1級(学科)試験の「基礎編」が39点以下の場合
FP1級(学科)試験の「基礎編」が39点以下の場合、学習方法が間違っている。
あるいは、そもそも勉強不足。
6分野のうち、50%以上得点できている分野は、理解できているのでそのまま継続でOK。
問題なのは、40%以下(1分野2点3点)の分野です。
基礎編は4択だから、25%は、勉強しなくても取れる点。
それなのに、40%以下というのは、勉強していないに等しい。
根本的なテコ入れが必要です。
何も分かっていないという前提でテキストをもう一度読んで、最初から問題集をやり直そう。
点数アップするには、問題集を中心に解きまくる方法です。
問題集を解いて、分からない問題があれば、テキストに戻ればOK。
次回のFP1級(学科)試験に合格できるよう、全力を尽くそう!
FP1級(学科)試験「応用編」が悪かった人向け独学勉強法
FP1級(学科)試験に落ちた人の勉強方法。
続いて、「応用編」を見ていこう!
「応用編」こそがFP1級(学科)試験の合格のポイントです。
「応用編」を攻略できれば、それだけ、合格の可能性が高くなりますよ。
特に大切なのは、「応用編」特有の計算問題です。
おそらく、落ちてしまった理由は、資料が与えられて計算しなければならない「応用編」特有の計算問題です。
「応用編」の計算問題は、慣れが必要。
ある程度、傾向は、見えているので、類題を解いて、計算に慣る勉強方法がグッドです!
それが合格する勉強法です。
FP1級(学科)試験の「応用編」が60点以上の場合
FP1級(学科)試験の「応用編」が60点以上で落ちた場合、学習方法は、間違っていない。
「応用編」で70点台となれば合格が見えてきます。
勉強方法は2つ。
1つ目は、ケアレスミス対策。
分かっていたのに、うっかり間違えてしまった計算問題を確実にできるようにしておこう。
足し忘れた、引き忘れた、四捨五入を間違た…。
FP1級は、取るべき問題を取れる人が合格します。
2つ目は、変化球対策。
問題集は、ひととおり解いていると思うので、オーソドックスな問題にひと手間加えられて難しくなっている変化球も解答できるようにしておこう。
具体的には、解く問題集を増やすということ。
ただ、数字が変わっている問題だけではなく、少しずつ違うパターンの問題がある問題集がベスト。
答えられる問題の範囲が広い人が合格します。
FP1級(学科)試験の「応用編」が59点以下の場合
FP1級(学科)試験の「応用編」が59点以下で落ちた場合、まずい!
何が原因だ?
時間不足、理解不足、演習不足?
定番問題がたくさん出題される「応用編」で59点以下しか得点できていないなら、学習方法が間違っている。
本サイトを参考に、FP1級の勉強方法をもう一度見直して、最初から丁寧に学習しなおしていこう。
FP1級(学科)試験の「基礎編」+「応用編」=100点以下の場合
FP1級(学科)試験が100点以下の場合、FP2級から受験しなおすのもあり(FP2級を受験せずに、FP1級にチャレンジしたならなおさら)。
FP2級に合格していても、1年以上前であれば、もう一度チャレンジしよう。
すっかり知識を忘れている証拠です。
次回にFP2級(もちろん合格)、次の次にFP1級にチャレンジ!
どーしてもいやだというのであれば、FP2級の過去問で合格するようFP2級の範囲をまずは、勉強してみよう!
合格したら、FP1級の勉強を再開!
急がば、回れ。
初めてFP1級(実技)試験を受験する人向け独学勉強法
初めてFP1級(実技)試験を受験する人の勉強方法です。
FP1級(実技)試験の勉強の開始時期
FP1級試験は、基本的に「FP1級(学科)試験合格→FP1級(実技)試験受験」の順番です。
だから、目の前の難関のFP1級(学科)試験の合格に全力をつくしてください。
FP1級(学科)試験前に合格するまでは、FP1級(実技)試験の勉強を始める必要は、一切ありません。
FP1級(学科)試験に合格したら、FP1級(実技)試験の勉強を始めよう!
「きんざい」のFP1級(実技)試験
「きんざい」のFP1級(実技)試験は、面接試験です。
面接試験で聞かれるのは、設例として与えられるオーナー社長や地主についての問題点と解決策です。
・オーナー社長
高齢の優良企業のオーナー社長の株式を子に引き継がせる方法が面接のメインテーマす。
だから、必ず押さえてほしいのは、株価の引下げ対策と事業承継対策になります。
非上場株式の税制や贈与、相続の特例などを中心に答えられるようにしておきましょう!
・地主
比較的広い土地を持つ地主の土地の有効活用が面接のメインテーマです。
だから、必ず押さえてほしいのは、不動産の税金と不動産投資です。
不動産の譲渡所得の特例などの税制、相続時の不動産の評価、不動産の運用手法などを中心に答えられるようにしておきましょう!
面接では、難しいことを聞かれるかもしれませんが、気にする必要はありません。
なぜなら、他の受験生も答えられないからです。
面接試験で大切なのは、全部に答えられることではなく、定番問題を答えて下位20%に入らないことですよ。
「FP協会」のFP1級(実技)試験
「FP協会」のFP1級(実技)試験は、筆記試験です。
「○×」「四択問題」「語群選択」は、CFPのテキストを引っ張り出してきて復習しておけばOKです。
ちょっと大変なのが、「300文字」の論述問題です。
過去問が完全に通用しない(過去出た問題は出ないから)ので、予測ができません。
出たとこ勝負です。
「300文字」の論述問題の傾向として、話題になった制度や改正された制度などが比較的狙われますので、一通り概要を把握しておきましょう!
FP1級独学の勉強方法まとめ
FP1級は独学できる
独学するには勉強方法が大切