FP有賀です。
FP1級の合格率は?
FP1級に合格できる?
2種類ある実技の合格率は?
という疑問に答えます。
<結論>
FP1級の合格率は、学科11.4%、実技83%・91%
本当のFP1級合格率は、2.6%
FP1級に毎回合格しているFP有賀が解説します!
FP1級「学科」の合格率
FP1級(学科)の合格率は11.4%
FP1級(学科)の合格率は、11.4%です。
だいたい10人中1人合格!って感じ。
しかも、受験する10人は、ただの10人ではなく、FP2級に合格して「さらに上を目指そう」という10人。
受験会場の雰囲気が違います。
ガチ受験です。
FP1級は、ちょっとやれば、誰でも合格できるとは、絶対に言いません。
本当に合格したい人が、正しい努力を積めば合格できる合格率です。
FP1級(学科)の合格率を分析
過去のFP1級(学科)の合格率をきんざい※のすべての受験者数と合格者数で分析してみました。
※FP1級(学科)は、きんざいのみで実施されています(FP協会では、実施されていません)。
単純に過去の合格率が何%かみるよりも、合格率の頻度を範囲でとらえた方がより正しく知ることができますよ。
<FP1級(学科)合格率分析>
- 合格率の平均:11.4%
- 合格率の範囲:8.6~14.2%
FP1級(学科)の合格率の平均は11.4%ですが、試験によって、毎回上下するので、8.6%から14.2%の範囲と考えておけばOKです。
FP1級の本当の合格率は2.6%?
FP1級(学科)の合格率は、11.4%です。
だけど、本当の合格率は2.6%です。
一般的なFP1級の合格率
FP1級の合格率が11.4%でない理由は、合格率の計算方法にあります。
一般的な合格率は、「合格者÷出席者=11.4%」と計算しています。
FP1級試験を受験しに出席している人は、しっかり勉強して、合格の可能性が高い人です。
だから、一般的な合格率は、高く出ているんです。
よって、欠席者も含めて計算した方が、よりリアルな合格率となります。
欠席者も含めたFP1級の合格率
実際にFP1級試験は3人に1人が欠席します。
つまり、FP1級試験の2カ月前に受験料を払って、受験する気が満々だったけど、FP1級試験に行かなかったという人も多いのです。
もちろん、急用とか、病欠とかもあるかもしれませんが、受験申請したけど、合格しそうにないから欠席したという人が多いのが、実感。
だから、受験申請した人(出席者と欠席者の合計)を元に合格率を計算すると実感によりリアルな合格率となります。
欠席者も含めた合格率は、「合格者÷(出席者+欠席者)=7.8%」と計算できます!
出席者だけでなく、欠席者も含めた合格率は、リアルな合格率です。
もう一歩、深堀して考えたいのが挫折者の存在。
挫折者も含めたFP1級の合格率
今日からFP1級合格を目指す人にとっては、受験申請していない人(=挫折者)も含めた方が、本当の合格率に近くなります。
その理由は、勉強を始めても受験申請までもたどり着けない人もいるからです。
<挫折者>
- 勉強していたけど受験申請をしなかった
- 勉強していたけど受験申請を忘れた
- 勉強していたけど不安があったので見送った
- 勉強していたけど全部終わらなかった
- 勉強していたけどテキスト数ページ読んだだけ
- 勉強していたけど忙しくて勉強を中断した
- 勉強していたけど受験をあきらめた
- 勉強していたけど…
肌感覚だけど、FP1級の勉強を始めたけど、2人に1人から3人に2人は途中で挫折する感じです。
仮に2人に1人が途中で挫折したとすると、挫折者は、出席者と欠席者の同数がいることになるので、分母は2倍、合格率は半分になります。
だから、「勉強していた人」の本当の合格率は3.9%ということですね。
仮に3人に2人が途中で挫折したとすると、挫折者は、出席者と欠席者の2倍いることになるので、分母は3倍、合格率は3分の1になります。
だから、「勉強していた人」の本当の合格率は2.6%ということですね。
FP1級の合格率が11.4%だと思わず、本当の合格率は2.6%だと思いながら勉強した方が、合格の可能性は高まりそうですね!
FP1級を受験する前に知ってほしいこと
FP1級の合格率を見て無理と思ったら受験しない方がいい
FP1級の合格率を見て躊躇(ちゅうちょ)した人も多いでしょう。
FP1級の合格率に打ちのめされた方は、受験しないことを勧めます。
自分の限界は、自分で決める。
FP1級は、受験する者さえ、選ぶ試験です。
FP1級をFP2級の延長で勉強を始めると、自分の無知を知る
FP2級の延長線で勉強をする方は、要注意!
FP3級→FP2級→FP1級と延長線で考えては、いけません。
- FP3級は、簡単。ほぼ受かります。
- FP2級は、普通。勉強すれば合格できます。
- FP1級は、難関。自分の無知を知ります。
勉強を始めてからFP1級の求めるレベルの高さに打ちのめされます。
知らないということは恐ろしいこと。
難問続きの勉強に、いままでの勉強法が通じず、受験会場の椅子にすら座れない人が続出します(実際、3人に1人は、受験料を払ったのに、欠席します)。
FP2級とは、別格のFP1級試験です。
FP1級は浪人覚悟、諦めない気持ちがなければ挫折する
2カ月前くらいから勉強すればいけるかな?くらいの気持ちで始めては手遅れです。
中途半端で受験しても不合格となります。
合格率の引き下げに貢献するだけ。
不合格者の多くは、落ちるべくして落ちます。
FP1級試験の合格率は11.4%。
ということは、88.6%は、落ちるということ。
直近の試験だけで力尽きると、合格に達せず、徒労に終わります。
合格するまで受験し続けられる人がFP1級に合格できます。
だからFP1級は価値がある!
多くの人が、合格率を見て、勉強すらしない。
多くの人が、勉強を始めても、受験すらできない。
多くの人が、受験しても、合格できない。
ほんの一握りの人が、FP1級合格の栄冠を手にすることができます。
だからこそ、価値がある資格。
チャレンジのしがいのある最高峰のFP資格と言えるでしょう。
FP1級「実技」の合格率
FP1級(実技)の合格率は83%・91%
FP1級(実技)の合格率は、きんざいが83%、FP協会が91%です。
だいたい10人中8~9人合格!って感じ。
楽勝です!
ブブー!
FP1級(実技)を受験できる人がすでにハイレベルなので、合格率が高いのです。
FP1級(実技)を受験できるのは、FP1級(学科)合格、CFP合格、CFP認定のいずれかです。
FP1級(学科)もCFPも難関試験です。
そんな難関試験をくぐり抜けた人が受験できるので、合格率が高いわけですね。
気を抜くと落ちますよ。
FP1級(実技)試験は異なる問題
FP1級(実技)試験は、きんざいとFP協会で異なる試験方式です。
きんざいは、年3回の面接試験。
FP協会は、年1回の筆記試験です。
異なる問題を、異なる日に、異なる時間で、きんざいとFP協会とで別の会場で試験が実施されます。
FP1級(実技)の合格率を分析
過去のFP1級(実技)の合格率をきんざいとFP協会をすべての受験者数と合格者数で分析してみました。
単純に過去の合格率が何%かみるよりも、合格率の頻度を範囲でとらえた方がより正しく知ることができますよ。
きんざいのFP1級(実技)の合格率
<「きんざい」のFP1級(実技)の合格率分析>
- 合格率の平均:83%
- 合格率の範囲:80~86%
「きんざい」のFP1級(実技)試験の合格率の平均は83%ですが、試験によって、毎回上下するので、80%から86%の範囲と考えておけばOKです。
FP協会のFP1級(実技)の合格率
<「FP協会」のFP1級(実技)の合格率分析>
- 合格率の平均:91%
- 合格率の範囲:82~99%
「FP協会」のFP1級(実技)試験の合格率の平均は91%ですが、試験によって、毎回上下するので、82%から99%の範囲と考えておけばOKです。
FP1級(実技)の合格率は、調整されている
合格基準点は、60%以上得点できれば、合格ということになっています。
が、、、
おそらく、合格率は、調整されています。
だって、きんざいは、面接試験だし、FP協会も筆記試験(300字の論述あり)だから、採点の具合によって、合格率は、いかようにでも調整できるからです。
FP1級(実技)は、合格させる試験です。
合格率調整の「落とされる方」に入らないようにしておきましょう!
FP1級の合格率まとめ
FP1級の合格率は、学科11.4%、実技83%・91%
本当のFP1級合格率は、2.6%