FP3級攻略法!合格する学科・実技試験対策と学習順序

FP3級攻略法

ふぃなぱずのFP有賀です。

FP3級の学科試験や実技試験の対策は?

FP3級のオススメの学習順序は?

FP3級の実技試験の攻略法は?

といった疑問に答えます。

 

<結論>

好きな順で勉強

計算問題対策が大切

 

FP3級(学科)試験対策

FP3級(学科)試験は、FP勉強のすべての基本です。

学科試験は、しっかり対策したいですね!

 

FP3級(学科)試験対策1(最初にやるべき分野)

FP3級(学科)試験で、最初にどの分野から勉強すべきか解説します。

 

6分野どれから?

FP3級の勉強を始めるとすぐにぶつかるのが「どの順序で勉強したらいいのか」という問題。

 

結論を言えば、好きな順で勉強するのがいい。

いきなり全く知らない分野を勉強すると挫折するし、勉強していて鳥肌立つような分野も後回しでOK。

 

6分野のうち、仕事で関係するとか、興味がある分野から始めれば、気持ちよく勉強ができますよ!

 

ライフプランニングと資金計画は後回し

多くの受験生は、最初にあるライフプランニングと資金計画から学習を始めるんだけど、これはNG。

もし、あなたが社会保険労務士や年金関係の仕事ならありだけど、そーでなければ、NG。

 

なぜかって?

ライフプランニングと資金計画は、最も挫折しやすい分野だからです。

 

社会保険(国の年金とか医療保険とか)を勉強するんだけど、とにかく、覚える量が多い!数字が細かい!制度が複雑!と三重苦です(涙)

 

しかも、ただでさえ量が多い社会保険以外にも、6つの係数、確定拠出年金iDeCo(イデコ)、住宅ローンとかまである。

だから、最初に、ライフプランニングと資金計画を勉強するのは避けましょう。

ライフプランニングと資金計画は、最後に勉強するのがいいですね。

 

じゃーどの分野から勉強し始めたらいいのか?

 

最重要分野はタックスプランニング

6分野で一番重要な分野はと聞かれたら?

 

最重要分野は、タックスプランニングです!

 

断言します。

 

タックスプランニングは、税金について学ぶんだけど、税金(所得税)は、全部の分野に出題されます。

  • リスク管理でも、生命保険料を支払った場合の税金は?
  • 金融資産運用でも、配当金を受け取った場合の税金は?
  • 不動産では、不動産を売った場合の税金は?

とFPでは、タックスプランニングで学ぶ税金(所得税)が、最重要分野です。

 

だから、最初にタックスプランニングを攻略しておくと、他の分野も勉強しやすくなりますよ!

 

FP3級(学科)試験対策2(6分野の相性とクセ)

FP3級(学科)試験で学ぶ6分野の相性とクセについて解説します。

 

6分野で相性のいい組み合わせ

FP3級(学科)試験で学ぶ6分野は、相性があります。

 

「不動産」と「相続・事業承継」は、もっとも相性がいいです。

「不動産」で学ぶ、借地借家法は、「相続・事業承継」の「宅地等の財産評価」で役に立ちます。

だから、「不動産」を学んでから、「相続・事業承継」を学ぶといいですね!

 

「リスク管理」と「ライフプランニングと資金計画」も、相性がいいです。

「ライフプランニングと資金計画」で学ぶ、公的な医療保険や年金制度を補うように「リスク管理」で学ぶ生命保険があります。

だから、「リスク管理」と「ライフプランニングと資金計画」は、連続して(あるいは同時に)学ぶといいですね。

 

6分野のクセ

FP学ぶ6分野には、実は、分野ごとにクセがあります。

 

<どこからでも型>

  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • 不動産

 

<積み上げ型>

  • ライフプランニングと資金計画
  • タックスプランニング
  • 相続・事業承継

 

「どこからでも型」と「積み上げ型」。

勝手に名前つけたけど。。。

 

「どこからでも型」は、順番関係なし。

リスク管理は、生命保険がわかんなくても、損害保険は分かる。

定期保険を知らなくても、自動車保険は解ける。

 

って感じで、基本、どこからやってもOK。

順番関係なし。前後の分野のつながりもなし。

 

だから、とっても勉強がしやすい分野です。

 

 

一方、「積み上げ型」は、順番に1つ1つ積み上げが大切。

算数だと、足し算が分かると、掛け算が分かる。

足し算がわからないと、掛け算もできないよね。

 

FP試験も同じ。

タックスプランニングだと、十種類の所得が分かる→損益通算が分かる→総所得金額の計算が分かる。

って感じで、積み上げて勉強します。

だから、損益通算がわからないと、当然、総所得金額の計算もできないってワケ。

 

だから、勉強するのに時間がかかります。

 

FP3級(学科)試験対策3(オススメの学習順序)

FP3級(学科)試験のオススメの学習順序を解説します。

 

1週間で1分野ペース

1週間で1分野を攻略するなら、オススメの勉強順序はこれ!

 

<1週間で1分野>

  1. 1週目 タックスプランニング
  2. 2週目 金融資産運用
  3. 3週目 不動産
  4. 4週目 相続・事業承継
  5. 5週目 リスク管理
  6. 6週目 ライフプランニングと資金計画

 

最初にタックスプランニングを学んで、最後にライフプランニングと資金計画を持ってきて6分野を全部攻略します。

さらに、不動産と相続・事業承継など相性がいい組み合わせを近くに持ってきて、学習効果を高めているのがミソ!

しかも、「積み上げ型」と「どこからでも型」を交互に持ってくるので、勉強の負担感も分散されます。

最も勉強しやすい、オススメの学習順序です。

 

もし、リスク管理が得意なら、金融資産運用とリスク管理の学ぶ順序を交換して、リスク管理を最初の方に持ってくるアレンジもありですよ。

 

1週間で2分野ペース

1週間で2分野を攻略するなら、「積み上げ型」と「どこからでも型」を同時に勉強するのもオススメです!

 

<1週間で2分野>

  1. 1週目 タックスプランニング、金融資産運用
  2. 2週目 不動産、相続・事業承継
  3. 3週目 リスク管理、ライフプランニングと資金計画

 

「積み上げ型」をメインに学習し、気分転換に「どこからでも型」を勉強するといいですね!

学校の授業も1時間目から6時間目まで全部が数学だったら飽きちゃうよね。

だから、同じ分野ばかりを勉強しないで、2分野を同時に勉強するのも効果的です!

 

大切なのは回転数

最初は、6分野の内どの分野から学習すべきかを一生懸命考えちゃうんだけど、大切なのは問題集の回転数です!

問題集が1回転すれば、あとは回転数を上げていくのみ!

どの分野を最初に学習したか、どの順序で学習したかは、もー関係ない。

どの分野が来ても、答えられるようにするのみです。

 

回転数を2回、3回…5回、10回と上げていきましょう!

 

FP3級(実技)試験対策

FP3級(実技)試験は、「三択問題」です。

 

<FP3級(実技)試験の試験の方式>

  • 三択問題

 

FP3級(学科)試験の勉強をしておけば、FP3級(実技)試験も結構解けちゃう問題も結構あります。

学科の知識をそのまま再利用出来るわけ!

 

だけど、FP3級(実技)試験対策としてやっといた方がいいのが「計算問題」の対策!

FP3級(学科)試験と重複しないFP3級(実技)試験だけに出る「資料を見て計算しなさい」みたいな問題です。

やっておかないと完全にお手上げ状態になります。

 

だから、最も大切なのは、計算問題です!!!

計算問題の対策ができれば、FP3級(実技)試験の合格が見えてきますよ!

 

FP3級の実技の種類別に対策すべき計算問題を見ていきますね!

 

FP3級(実技)試験対策「個人資産相談業務(きんざい)」

FP3級(実技)「個人資産相談業務(きんざい)」でしっかり対策したい計算問題は分野別に下記の通りです。

 

ライフプランニングと資金計画

<ライフプランニングと資金計画の実技試験対策>

  • 老齢給付の計算
  • 遺族給付の計算

 

年金の計算は、かなりの頻度で出る!

老後にもらえる老齢給付(老齢基礎年金)を計算させる問題が頻出です。

FPで学習する中でも最も計算が難しい分野ですが、どの数字を使うのか?覚えるべき数字は何か?を押さえていきましょう。

また、死亡した場合の遺族給付(遺族基礎年金)の計算も抜かりなく!

 

リスク管理

出題されない。勉強する必要なし。

 

金融資産運用

<金融資産運用の実技試験対策>

  • 債券の利回りの計算
  • 株式の評価指標
  • 金融商品等の税額の計算

 

金融資産運用は、計算問題のオンパレードです。

会社の財務データが与えられて、株式の評価指標(配当利回り、PERなど)を計算させる問題が定番です。

また、債券の利回りの計算は、最終利回りの計算は外せません。

さらに、金融商品等の税額の計算では、株式・投資信託の税務、外貨建て商品の税務、NISAを問う問題もよく出てきます。

電卓を叩きまくって、攻略すべし!

 

タックスプランニング

<タックスプランニングの実技試験対策>

  • 各種所得の金額
  • 損益通算
  • 総所得金額の計算
  • 所得控除
  • 税額控除

 

所得税の計算問題ができるようになろう!

その中でも総所得金額の計算が最も対策すべき問題です。

総所得金額を計算するには、各種所得の金額(給与所得、不動産所得、事業所得、一時所得など)と損益通算の知識が必須です。

1つ間違えると芋づる式に間違えるので要注意!

しっかり積み上げられるように対策しておこう!

また、所得控除(配偶者控除、扶養控除、医療費控除など)や税額控除(住宅借入金等特別控除)を問う問題も頻出ですよ。

 

不動産

<不動産の実技試験対策>

  • 最大建築面積、延べ面積の計算

 

資料に与えられた土地の最大建築面積、延べ面積の計算がほぼ毎回出題されます!

計算するには、建蔽率と容積率の緩和や制限の知識が活きてきます。

土地の形状によりパターンがあるので、パターン化して解こう!

 

相続・事業承継

<相続・事業承継の実技試験対策>

  • 宅地等の特例
  • 相続税の総額の計算

 

相続税の総額の計算が解けるように対策しておきましょう!

計算過程が長いんだけど、抜かりなく取る問題です。

計算過程の型を身に着けて、解けるようにしておこう!

併せて、宅地等の特例(小規模宅地等の特例)も計算問題として出題されます。

計算できずに合格なし。

 

FP3級(実技)試験対策「保険顧客資産相談業務(きんざい)」

FP3級(実技)「保険顧客資産相談業務(きんざい)」でしっかり対策したい計算問題は分野別に下記の通りです。

 

ライフプランニングと資金計画

<ライフプランニングと資金計画の実技試験対策>

  • 老齢給付の計算
  • 遺族給付の計算

 

年金の計算は、毎回る!

老後にもらえる老齢給付(老齢基礎年金)を計算させる問題が頻出です。

FPで学習する中でも最も計算が難しい分野ですが、どの数字を使うのか?覚えるべき数字は何か?を押さえていきましょう。

また、死亡した場合の遺族給付(遺族基礎年金)の計算も老齢給付と同じくらい出題されるので、必ず計算できるようになっておこう!

 

リスク管理

<リスク管理の実技試験対策>

  • 必要保障額と保険証券
  • 個人の生命保険に係る税務
  • 法人の生命保険に係る税務
  • 経理処理

※損害保険は、出題されない。勉強する必要なし。

 

リスク管理は、5つある設例のうち2つ、全体の40%のウエイトを占めています。

2つ出題される設例のうち1つは個人、もう1つは法人です。

 

個人の方は、必要保障額と保険証券が聞かれますよ!

必要保障額の計算は、やっておかないと解けないので必ずやろう!

さらに、個人の生命保険に係る税務(満期保険金や解約返戻金を受け取った場合の税務)も頻出です。

 

一方、法人の方は、長期平準定期保険や養老保険などの経理処理(仕分)が聞かれますよ。

法人の生命保険に係る税務(法人が、保険料を支払った時、保険金を受け取った時の税務)ができるようにしておこう!

それから、なぜか退職所得の計算を毎回聞いてくるラッキー問題。

出るって分かる問題は、必ず解けるようになろう!

 

金融資産運用

出題されない。勉強する必要なし。

 

タックスプランニング

<タックスプランニングの実技試験対策>

  • 各種所得の金額
  • 損益通算
  • 総所得金額の計算
  • 所得控除

※実技では、法人税、消費税は、出題されないので勉強する必要なし(学科では出題されます)。

 

所得税の計算問題ができるようになろう!

その中でも総所得金額の計算が最も対策すべき問題です。

総所得金額を計算するには、各種所得の金額(給与所得、不動産所得、事業所得、一時所得など)と損益通算の知識が必須です。

だいたい生命保険の満期保険金(一時所得)があるので、重点的に学習するといいですね。

1つ間違えると芋づる式に間違えるので要注意!

しっかり積み上げられるように対策しておこう!

また、所得控除(配偶者控除、扶養控除、医療費控除など)を問う問題も頻出ですよ。

 

不動産

出題されない。勉強する必要なし。

 

相続・事業承継

<相続・事業承継の実技試験対策>

  • 相続税の総額の計算
  • みなし相続財産、非課税財産等

 

相続税の総額の計算が解けるように対策しておきましょう!

計算過程が長いんだけど、抜かりなく取る問題です。

計算過程の型を身に着けて、解けるようにしておこう!

もちろん、死亡して生命保険金を受け取ったという問題になっているから、みなし相続財産、非課税財産等は重点的に学習しておこう!

計算できずに合格なし。

 

FP3級(実技)試験対策「資産設計提案業務(FP協会)」

FP3級(実技)「資産設計提案業務(FP協会)」でしっかり対策したい計算問題は分野別に下記の通りです。

 

ライフプランニングと資金計画

<ライフプランニングと資金計画の実技試験対策>

  • ライフプランニング(キャッシュフロー表、バランスシート、6つの係数)

 

ライフプランニングがむちゃむちゃ重要です!

 

ライフプランニングと資金計画は、7つある設例のうち2つを占めています。

その中でもライフプランニング(キャッシュフロー表、バランスシート、6つの係数)が出題数が多く必ず出題されます。

キャッシュフロー表では、数年後の基本生活費を計算させる問題や金融資産残高を計算さる問題が頻出です。

バランスシートでは、純資産を問う問題、6つの係数では、◯年後に◯万円欲しいときに毎年積み立てる額を計算させる問題がよく出題されます。

ライフプランニングが合否のカギを握ると言ってもいいくら超重要です、取りこぼししないように取っていきましょう!

 

リスク管理

<リスク管理の実技試験対策>

  • 必要保障額と保険証券
  • 個人の生命保険に係る税務

 

必要保障額と保険証券では、保険証券の読み取りが毎回出題されます!

保険証券を読み取り、死亡したら◯万円、入院したら◯万円と計算ができるようにしておこう!

合わせて、個人の生命保険に係る税務(所得税、贈与税、相続税)も頻出です。

 

金融資産運用

<金融資産運用の実技試験対策>

  • 株式の評価指標
  • 金融商品等の税額の計算

 

かなり特徴的な出題。

日本経済新聞の投資欄や東洋経済新聞社の会社四季報が資料で与えられて、株式の評価指標(配当利回り、PERなど)を答えさせる問題などが出ます。

だから、資料が読めるように必ず慣れて対策しておこう!

また、金融商品等の税額の計算では、株式・投資信託の税務、NISAを問う問題もよく出てきます。

 

タックスプランニング

<タックスプランニングの実技試験対策>

  • 各種所得の金額
  • 所得控除
  • 税額控除

 

所得税の計算問題ができるようになろう!

まずは、各種所得の金額(給与所得、不動産所得、事業所得、一時所得、退職所得など)です。

特に退職所得について問われることが多いので、必ず計算ができるように対策しておこう!

次に、所得控除(配偶者控除、扶養控除、医療費控除など)や税額控除(住宅借入金等特別控除)を問う問題も頻出ですよ。

 

不動産

<不動産の実技試験対策>

  • 不動産の登記
  • 最大建築面積、延べ面積の計算

 

資料に与えられた土地の最大建築面積、延べ面積の計算が頻繁に出題されます!

計算するには、建蔽率と容積率の緩和や制限の知識が活きてきます。

土地の形状によりパターンがあるので、パターン化して解こう!

 

相続・事業承継

<相続・事業承継の実技試験対策>

  • 相続分
  • 宅地等の特例

 

相続分が頻出です!

親族関係図が与えられて民法上の相続人と相続分が出題されます。

併せて、宅地等の特例(小規模宅地等の特例)も計算問題として出題されます。

計算できずに合格なし。

 

FP3級(学科)(実技)試験対策まとめ

好きな順で勉強

計算問題対策が大切