FP有賀です。
FP3級試験って何?
FP3級(学科)試験とは?
といった疑問に答えます。
<結論>
FP3級試験は、学科試験と実技試験がある。
両方に合格するとFP3級合格。
FP3級試験の傾向と試験範囲が大好きなFP有賀が解説します!
<もくじ>
FP3級試験とは
FP3級試験について、詳しく見ていきましょう!
FP3級試験は「学科試験」と「実技試験」がある
FP3級試験は、「学科試験」と「実技試験」があります。
「学科試験」と「実技試験」の両方に合格でFP3級合格
FP3級試験は、「学科試験」と「実技試験」でそれぞれ合否判定が行われます。
「学科試験」と「実技試験」の両方の試験に合格するとFP3級合格となります。
だから、「学科試験」と「実技試験」の両方を受験して、「学科試験」だけ合格(「実技試験」は不合格)したら、4カ月後の次のFP3級試験で「実技試験」だけを受験することになります。
次の「実技試験」で合格すれば、FP3級合格になりますよ。
「学科試験」が先に合格しても「実技試験」が先に合格してもOKです。
FP3級試験の合格基準点
FP3級試験は、60%以上得点すると合格です!
上位30%が合格という試験ではなく、絶対値で60%以上取れば合格という試験です。
だから、試験の難易度が、合格率に影響します。
つまり、試験問題が簡単だと60%を超える人が多くなり、合格率が上がります。
もちろん、試験問題が難しいと60%を超える人が少なくなり、合格率が下がります。
出題側も分かっているから、合格率が一定になるように、問題の難易度を調整して出題しているからご安心を。
FP3級試験はきんざいとFP協会で実施している
FP3級試験は、実施機関が2つあります。
- きんざい(正しくは、一般社団法人金融財政事情研究会)
- FP協会(正しくは、NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)
大切なことを言います!
きんざいでFP3級に合格しても、FP協会でFP3級に合格しても「FP3級合格」の価値は同じです!
大切なのでもう一度言いますよ!
きんざいでFP3級に合格しても、FP協会でFP3級に合格しても「FP3級合格」の価値は同じです!
きんざいとFP協会で試験問題に違いがあります。
- FP3級(学科)試験:同じ
- FP3級(実技)試験:異なる!
FP3級(学科)試験の問題は、きんざいもFP協会も同じです。
一方、FP3級(実技)試験の問題は、きんざいとFP協会で異なる問題です!
だから、FP3級(実技)試験を選ぶときんざいで受験するかFP協会で受験するかが決まります。
FP3級の試験時間
FP3級試験は、午前に学科試験、午後に実技試験。
だから、学科試験と実技試験の両方を受験すると、昼食を挟んで一日がかりです。
FP3級(学科)試験とは
FP3級(学科)試験について、詳しく見ていきましょう!
FP3級(学科)試験内容
FP3級(学科)試験の内容をまとめるとこんな感じ。
FP3級(学科)試験は同じ問題
FP3級(学科)試験は、きんざいとFP協会で同じ問題を使用します。
違いはありません!
同じ問題を、同じ日に、同じ時間で、それぞれ別の会場で試験が実施されます。
FP3級(学科)試験はマークシート
FP3級(学科)試験は、全部が○×問題と三択問題のマークシートの試験です。
問題数は60問。
ぜーんぶ○×問題と三択問題のマークシート!
よっしーガッツポーズ!
○×問題は、「正しいもの」に○、「誤っているもの」に×で答えます。
問題文は、2行ぐらいですよ。
一方、三択問題は、「最も適切なものはどれか」「最も不適切なものはどれか」みたいに3つの選択肢から選ばせる問題。
3つの文章の選択肢から選ばせる問題や、計算結果の適切なものを3つの数字から選ばせる問題が定番ですよ。
FP3級(学科)試験の合格基準点
FP3級(学科)試験は、60問×1点=60点満点。
60%(36点)以上を取ると合格!
35点は不合格!
重要だからもう一度言うよ!
60%(36点)以上を取ると合格!
35点は不合格!
ともかく60%(36点)を取れば合格だ!
60%だからって、手を抜くと落ちますよ。
FP3級で学習するFPの分野は、広い。
初めて勉強することばかりなので、油断しないで試験に臨みたいですね。
FP3級(学科)試験の試験時間
FP3級(学科)試験の試験時間は120分(10:00~12:00)。
120分で60問だから、120分÷60問=1問2分くらいで解く必要がある。
でも大丈夫!
FP3級(学科)試験は、○×問題と三択問題だから、120分もかからずに全問解き終わります。
余った時間でしっかり、見直しをしておきましょう!
FP3級(学科)試験範囲←ココ出るよ!
FP3級(学科)試験範囲について、詳しく見ていきましょう!
FP3級(学科)試験は、6分野全部が均等に出題されます!
FP3級(学科)試験は、全部で60問あって6分野から出題されるので、60問÷6分野=10問。
1分野10問(1分野○×問題5問、三択問題5問)ずつです。
FP3級(学科)試験の前半30問が○×問題、後半30問が三択問題です。
- 問1~5、問31~35 ライフプランニングと資金計画
- 問6~10、問36~40 リスク管理
- 問11~15、問41~45 金融資産運用
- 問16~20、問46~50 タックスプランニング
- 問21~25、問51~55 不動産
- 問26~30、問55~60 相続・事業承継
ということでFP3級(学科)試験の中身をもう少し詳しく見ますね!
(1)ライフプランニングと資金計画
主に社会保険についての問題です。
国がやっている医療保険、年金保険などが出題の中心。
他にも、確定拠出年金や住宅ローンなども出題されますよ。
公的な年金は、特例や例外が多いので、ひとつひとつしっかり積み上げていこう!
(2)リスク管理
生命保険と損害保険の問題です。
生命保険会社の生命保険や医療保険、損害保険会社の火災保険や自動車保険などが出題されます。
また、保険料を払ったときや保険金を受け取ったときの税金も問われますよ。
保険ごとにそれぞれ分けて勉強できるので、学習しやすい分野です。
(3)金融資産運用
主に金融商品についての問題です。
債券、株式、投資信託、外貨建て商品などがコンスタントに出題されています。
また、金融資産運用は、計算問題が多いのも特徴。
しっかりと計算ができるようにしておこう!計算問題ができれば、合格は近い!
(4)タックスプランニング
主に所得税についての問題です。
所得税の仕組み、各種所得の金額、損益通算、総所得金額の計算、所得控除、税額控除などが出題されます。
最初は、分からなくてもだんだん分かるようになりますよ。
それから、所得税を勉強しておくと、他の分野の税金の部分が強くなるので、最初に勉強しておきたい分野です!
(5)不動産
不動産の法律と不動産の税金が出題の中心です。
建築基準法、区分所有法、借地借家法などの法律。
不動産の取得、保有、譲渡に係る税金などしっかり押さえておきましょう。
実は、不動産は、出題パターンが結構決まって、一番点数が取りやすい!
(6)相続・事業承継
主に相続税についての問題です。
死亡した時の相続分や遺言、死亡した人が持っていた土地等の財産評価、相続税額の軽減などが出題の中心です。
特に、土地等の財産評価は、出題数が多い。
出題数が多いところでしっかり取っていきましょう!
FP3級(学科)試験で学んだことは、そのままFP3級(実技)試験でも出題されますので、まずは、学科を先に勉強しておくといいですね!
FP3級試験、FP3級(学科)試験まとめ
FP3級試験は、学科試験と実技試験がある。
両方に合格するとFP3級合格。